この記事で言いたいことは、高校生の皆さんには進路決定にめちゃくちゃ役立つから高校生はバイトをして一度社会に出てみてほしい、ということです。
私は高校を卒業してからマレーシアに来るまでの数ヶ月間のギャップターム中で、短期や単発ではありますがかなりの職種のアルバイトを経験したことがあります。
そこで感じたのは「高校生の時からバイトをしていればよかった」ということです。今回は、私がそう考える理由と、私の幅広いバイト経験も踏まえてのおすすめバイトを紹介したいと思います。
バイトを経験するメリット
多くの高校では、学業の妨げになるからという理由でバイトが禁止されていることが多いと思います。
ただ、個人的には絶対変な運動部のほうが妨げになってると思いますし、逆に学生生活面でプラスになることのほうが多いと感じました。そのため、まずはアルバイトを経験するメリットについてお話します。
- 職場体験ができる
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将来接客業をやってみたいと考えている人は飲食業界で接客の経験を、看護学部に興味がある人は介護センターのバイトなんかもあります。
進路選択の際にイメージで○○系の進路にしたい!というだけでなく、実際の経験も伴っていたほうがモチベになりますし、大学入学後にミスマッチで後悔する可能性も低くなります。
- 自分でお金を稼ぐ経験ができる
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高校生ならお金を使いたい機会もたくさんあると思います。私の場合は親からのお小遣い制でしたが、月に3000円程度だったためもっとお金が欲しいと思っていました(もちろんそれでもありがたいですが)。
しかし、実際にお金を稼ぐ経験を通じて、お金の大切さを知ることができます。まあそれが3時間以下の労働で稼げてしまうということを知って逆に金遣いが荒くなる可能性もありますが…
- 現場の人から裏話を聞ける
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職場の人からの裏話も楽しいです。正社員や歴の長いバイトの方だと、変なお客の話や業界の闇、実際の年収なども話してくれて参考になります。
- 人間関係が広がる
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人間関係が広がるのも魅力です。例えば地元の大学の先輩なんかがいる場合だと大学の話を聞けると進路選択にも役立つので面白いです。友達も増えるかもしれません。
また、かなり年上の人がバ先にいる場合もありますが、人生の経験値が違う人からの話はためになります。私の場合はマレーシアに駐在経験のある人がいて話を聞かせてもらったりしました。
- 社会について知れる
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当たり前ですが、遅刻しないとかお客様に変な言葉遣いをしないとか、そういった社会常識を学ぶという面での社会経験になります。
あともっと大事なのは、世の中にはどうしようもない人がいるのだと知れることです。いくつかのバ先を巡っていると理不尽な上司がキレてきたりしますが、こういう人もいるんだなと一種の諦め体験ができます。
また、地方の自称進学校出身だった私は高校卒業後にストレートで4年制大学に行くことが普通、のような価値観を持ってしまっていましたが、全然それだけが人生じゃないんだなということも知れ、気楽に人生を送れる気がしました。
- いい気分転換になる
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流石に勉強に支障が出るほどバイトに打ち込むのはおすすめしませんが、週に数時間程度の空き時間で働いてみるのはとても良いリフレッシュになると思います。
ただ、バイトは誰でもできる(=時間の押し売りをしているだけ)ので気晴らし程度にして、勉強を頑張って将来いいお給料を稼げるようにしたほうが長期的に見てコスパはいいとは思います。
どうやってバレずにバイトをするか
というわけで高校生の方にはぜひバイトをしてみて欲しいのですが、そんなこと言っても校則でバイトできねーよ!という人もいると思います。実際私もチキって在学中はバイトをしていませんでした。
しかし、高校卒業後~海外大学に渡航するまでの暇な数ヵ月間バイトをしてみて、普通にやっていれば絶対バレないだろうと思いました。
まず、当然学校の近くのコンビニや飲食店で働くとバレるに決まっているので、少し離れたところで働きましょう。
そして、特に接客業とかでもない限りは人目に付くこともないと思います。接客業でも超高頻度でバイトをしているとかでもない限りバレないでしょう。
私はお店のポスターを見て応募したというよりは、Indeedかフルキャストといった求職サイトから登録して、そこから派遣という形で仕事を紹介してもらっていました。
こちらでもどこも「高校からの許可は取っていますか?」などはいちいち聞かれませんでしたので、大丈夫だと思います。
おすすめバイト3選
私がマレーシアに渡航するまでの期間にやっていたバイトはこんな感じです。
- 引っ越し
- 交通量調査
- ホテル, 婚礼サービス
- ポスティング
- 楽譜制作(耳コピ)
- 飲食(ホール・売り子, 盛り付け, 片づけ)
- イベントスタッフ
- 工場の製造ライン系
- 倉庫の仕分け
- 家具の荷運び
- タオルたたみ、等
偉そうにバイト経験者面していますが、もう一度補足しておくと短期・単発のバイトしかしたことがありません。職場を掛け持ちしたり数週間単位でバイトを変えたりしてとにかくいろいろな職種を経験してみようと思ったためです。
本当は王道のコンビニバイトがやりたかったんですが、研修に時間がかかるから長期しか無理と言われました。
逆に、Indeedに短期歓迎と書いてあるのに、面接にまで呼んで気があるかのような振る舞いをしておいて「ちょっとこの期間だと難しいです…」という理由で落としてくる意味わからん某グループ系企業もありました(ウザ)。スケジュール感は最初に伝えているんだから、だったら最初から短期募集って書いたり、面接に呼ばないでほしい。
まあブチギレはこれくらいにして、おすすめバイトを紹介していこうと思います。
引っ越しバイト
引っ越しバイトと言われるととてつもない激務で社員の方も怖い、というイメージがありますが、全然そんなことはありませんでした。
社員は意外とみなさん優しいですし、いい運動になりますし、色々なタイプの家の間取りを見れて面白いです。仕事についても、アルバイトだということをみんな分かっているので、運べない荷物を無理に運ばされたりはしません。
出勤が朝7時前などと早いので学生生活中に継続することはできないかもしれませんが、短期でも採ってくれますし、かなりやりがいがあります。あとは女性だと、現場だけでなく梱包なんかのお仕事もあります。
まあたま~に発言に論理性が見られない脳筋社員にキレられたりもしますが、そういう人に𠮟られるのもいい社会勉強だと思えば大丈夫です。
飲食
ホール・売り子、盛り付け、片づけを全部やったことがあります。
まずは(性格にもよるかもしれませんが)、ホールや売り子は何と言っても接客が楽しいです。人を相手にした商売なので、マニュアル通りではない行動を要求されるケースもあるので、単調でなく飽きづらいと思います。
たまーにモンスター客が来ることもありますが、それを観察するのもいい経験になって面白いです。あとは、まかないが出るところもあるので食費も浮かせられるかもしれません。
ちなみに、盛り付けや片づけもやったことがありますが、こちらは単純な作業なのでそこまで楽しくなかったです。あと飲食系は大体お局気質なスタッフがいるのでそれも辛かったです。
イベントスタッフ
一日単位で気が向いたときに仕事ができるのが良いです。田舎だったりするとイベントの募集も限られているのが辛いですが…
フェスの準備をしたり、ライブの運営をしたりする経験を通して、イベントの裏がどうなっているのかを見ることができるのが最高に刺激的です。
他のスタッフの方とも距離が縮まりやすいので、近所の大学生スタッフなんかがいたら仲良くなれるかも。
その他バイト
一応他のバイトの経験もあるので、そちらの感想も書いていきます。
- 交通量調査
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イスとかに座って車の数を数えたりするやつです。私がやったのは正確には自分がやったのは渋滞調査でしたが、地味なのでかなり飽きますし、夏場だったので暑かったです。
休憩時間は結構長くて、午前と午後でパートが別れていたりもします。時給はそこそこ良かった気がします。
- ホテル・婚礼サービス
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時給が高いですし、ホテルが遠い場合なんかは特急の分の交通費も支給されました。ただし、その分覚えることが多く、服装だったりヘアセットについても厳格なのも面倒でした。
私はカタカナの長ったらしい料理名とかが覚えられなかったので「こちらお肉のお料理になります」とかテキトーに言ってた記憶があります。
- ポスティング
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ビラ配りをしたり、住宅街のポストにチラシを入れ込んでいくバイトです。時給制のものもあれば、広告を見たお客さんの契約件数に依存する成果報酬型のものもあります。
時給型だと1000円~のものが多くて安心感がありますが、成果報酬型だと基本的に1枚1円以下+契約件数みたいな感じになるので、時給換算だと悲惨なことになったりもします。
たまに成果報酬型だと時給が3000円とかになったことも度々ありますが、近所で配れる家は限られていますし運ゲー感がすごいので、なるなら時給でやったほうが精神的に楽です。
こちらはいい運動になるかと思って始めましたが、それだったら引っ越しバイトのほうが時給も消費カロリーもいいと思います。
- 楽譜制作
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こちらは今でも継続しています。自身のYouTubeチャンネルやPiascore等の楽譜販売サイトに楽譜をアップしたり、オーダーメイドで耳コピ楽譜を作ったりします。安定すると寝ているだけでも数万円入ってくるストック型のビジネスになりますし、音楽が趣味でもあるため楽しいです。
たまに下手をすると時給800円とか900円とかになることもありますが、うまいことやると安定して2000円以上(たまに4000~6000円だったことも)稼げるのでおすすめです。
ただ、手に職気質なところがあるので、かなり音楽の勉強をしておかないとできない仕事なので、その手間を考慮するとまあ妥当だなと思います。将来のスキルにはなると思います。
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工業系製品を作ったり、お菓子の箱詰めをしたりします。工場の中は暑かったり日当たりが悪いことがデフォルトなので、一日中いるとかなり精神に来ます笑。
基本的には単純作業になります。午前中は作業を効率化しようとゲーム感覚で頑張れるんですが、午後くらいから飽きてくるので地獄です。あとは食品が絡む系のバ先にいるおばさんは、なぜかお局気質な人が多いです笑。
- 倉庫の仕分け
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倉庫内で決まった箇所に荷物を運搬したり分類したりします。実は引っ越しバイト以上に筋肉を使うので結構大変です。また、倉庫内は暗いことが多くてテンションが下がったりもします。
緊張感があるので意外とあっという間に時間が過ぎるますが、楽しくはないです。時給も普通くらいのことが多いです。
- タオルたたみ
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工場系に似ていますが、ホテルから運ばれてきた大量のシーツやタオルをたたむ仕事をやったこともあります。
一番きついバイトだったと思います。まずは乾燥機の熱と湿度で熱中症になりかけましたし、こういう所はアジア系の外国人労働者が多すぎて、(機械の音も相まって)意思疎通が取りづらかったりします。
あと日本人も少ないので、ちょっと気まずいというか浮いている感じもしました。時給も普通かそれ以下なので、あまり積極的にやりたくはないかもしれません。
終わりに
感想的なことを言うと、私の経験したものは短期・単発バイトなのですが、当然誰でもできそうな内容の業務が多かったです。
AIに仕事が奪われそう、というのはこういうことかと思うのと同時に、飽きたり明確な昇給がないとやりがいが見いだせない性格の私は、将来こういう職に就くのはあまり向いていないかもしれない、とも思いました。
ただ、先ほども書いたようにアルバイトを通じて社会勉強ができたりと、そのメリットはかなりあると思います。
また、高校から公式でバイトが許可されているのかどうかにもよりますが、これらの経験を一つの強みとして推薦入試などで売りにすることはできるかもしれません。
皆さんもお気に入りのバイトを見つけてみてください。