海外留学をするにあたって、エージェントを使うか使わないかは結構悩みどころだと思います。
私自身はマレーシアの大学に進学する際はエージェントを使いました。個人的には使って良かった気もしますが、うーんと思うところもありましたし、同じエージェントを使った知り合いから悪い噂を聞いたこともあります。
そのため、今回は留学エージェントを利用するメリットやデメリットについて書いてみます。留学エージェントの闇を回避する方法についてもお伝えしますのでぜひ読んでみてください!
エージェントを利用するメリット
私としては、主に以下の点がメリットになると思います。
- プロからのアドバイスがもらえる
- 不安な手続きをやってもらえる
- 精神面での安心を買える
プロからのアドバイスが貰える
やはり留学というものは情報戦です。もちろんTwitterやブログなどで情報収集はできるのですが、時間も手間もかかりますし、情報の新しさや信頼性の確認も必要になります。
大学の公式ホームページを参照するのが一番ですが、海外大学は公式からの発表ですら毎年条件などがコロコロ変わることもよくありますし、受験に必要なステップなどがとても見づらい(探しづらい)ので大変です。
エージェントを利用することで効率的に情報収集をすることができ、時間の節約にもなります。また、受験方法などの知識面での情報収集のみならず、こちらの性格や目標に合わせた志望校や留学プランを考えてもらうことができます。
私の場合は渡航までの現地の生活の状況なども質問させてもらったりしたので、留学先の知識がある専門家からのアドバイスがもらえたのはとてもありがたかったです。
不安な手続きをやってもらえる
多くのエージェントは入学までの出願プロセスやビザの申請なども行ってくれると思います。
こうしたプロセスはただでさえ馴染みがない上に英語で行われるため、ミスが発生する恐れがあって不安に感じる人も多いと思います。こういったミスが原因で渡航の許可が下りず、留学が先延ばしになってしまった…となったら最悪ですよね。
もちろんこういった手続きを自力でやるのもいい経験にはなりますが、精神面での負担やトラブルを避けたり時間をお金で買うという意味でエージェントに任せてしまうのも手です。
精神面での安心を買える
海外大学受験に関する情報不足もそうですし、学生ビザの申請についての不安などなど、留学の準備だけでも精神的に参ってしまうことはあると思います。
マレーシアのビザ申請や大学の出願は実はそこまで難しくないです。周りを見てみても、エージェント無しで渡航してきている人も多いです。
そのため今思えばエージェントに10-20万円支払ったのは勿体なかったような気がしますが、これは後になったからこそ結果論で言えることです。実際渡航するときは右も左も分からない状態で不安でいっぱいでしたし、手続きミスなどのことを考えると最初の留学なのでエージェントを利用して良かったと思っています。
言い換えると安心をお金で買っているような状態ではあるかもしれませんが、十分にその価値はあったと思います。
エージェントを利用するデメリット
逆にエージェントを利用するデメリットとしては以下のようなものが考えられます。
- お金がかかる
- エージェントは結局ビジネス
- 結局は自己責任
- 人生の経験値が減る
お金がかかる
マレーシアの場合の留学サポートだと、10-30万円程度がどの業者でも相場になってくると思います(国によって変わってきます)。これだけのお金があれば下手をすれば数ヵ月生活できますし、決して安い金額ではないと思います。
特に予算重視で留学計画を考えている方なら、必須ではない留学エージェントに掛けるお金は削れるなら削りたいですよね。こちらは一番のデメリットだと思います。
エージェントは結局ビジネス
留学したい人をサポートしたいという気持ちでエージェントのお仕事をされている方ももちろんたくさんいます。
しかし、それと同時にその人たちにも生活があります。きれいごと抜きにお金無しではエージェント業もやっていくことはできません。
そうなると、どうしてもビジネスの利権が絡んでくるのは言うまでもありません。エージェントは学校側などからの生徒の紹介料をサブの財源としている場合も多いので、「おすすめの学校」などと言って特定の学校や保険サービスなどを勧めてくることもあると思います。
また顧客とエージェント側では情報の非対称性があり、特に金銭面についてはエージェント側が優位になりがちです。
例えば私の場合は入学までの料金の振り込みをエージェントに依頼しましたが、海外送金の手数料としてエージェント側に数千円取られていたことがあります。しかし自分で渡航後に同じサービスで送金してみると、ただアプリの指示に従って送金するだけで、誰でもできそうなことでした。
もちろん人を雇っている以上人件費が発生するのは分かっていますが、こういった感じで情弱ビジネスとしての側面もあります。あくまで一例ですが、必要以上にお金を取られている可能性も否めません。
エージェントも仕事としてやっているのだということを念頭に置いて、その上で利用するかしないかを決める必要があります。
結局は自己責任
周りを見てみると、留学エージェントを利用してマレーシアに来たよ!という人がとても多いです。私はエージェントを利用して非常に満足していていますが、一部の人からは不満の声も聞きました。
- エージェントが学校の入学締め切り日を確認していなかった
- ビザの申請をエージェントに言われたとおりにしたらミスして半年渡航できなかった
- 自分の希望した学部と違うところに出願されていた
これらの人はもちろん苦情をエージェントに言ったそうですが、もちろん返金や保証はなく(規約によるかも)、挙句の果てに逆切れされた先輩もいました。お金をもらっているにも関わらず、謝罪すらないのは酷いですね。
エージェントで安心を買っているとはいえ、結局のところは自己責任での留学です。本当に何かあった時にエージェントは助けてくれません。
人生の経験値が減る
複雑な渡航までの手続きを肩代わりしてくれる、というのをエージェントを利用するメリットで挙げました。しかし、これらを全て自力で行うことも一つの人生経験かなと思います。
自分一人で全ての手配をしたという経験は自信にも繋がるでしょうし、人生においてもそういう機会は少ないと思います。周りの学生を見ていても、エージェントを利用せずに自力で留学してきた人はトラブル解決能力やサバイバル能力が高いなと思います。
とは言ったものの、個人的にはそれは留学に慣れてきたらやればいいことで、最初の留学くらいは手続きミスがあると困るのでやる必要もないのかなとは思います。マレーシアの場合は学生ビザ申請もそこまで大変ではないので、冒険好きな人はチャレンジしてみるのもいいと思います!
エージェントの闇を回避する方法
SNSで口コミを聞く
これらの回避方法として、Twitterやインスタを使って情報収集をするというのがあります。
エージェントは基本的に都合が良いことしか言いません(悪い口コミも言いません)。ビジネスなので当然ですね。
例えば、マレーシアの留学エージェントは口を揃えて「費用対効果が良くて多言語・多文化を学べちゃう!」などと言いますが、肝心の英語に関してはマレーシア訛りの関係であまり成長が期待できません。
また「世界ランクが高い大学が多い!」と言いつつ、QS世界ランク以外の会社のランキング(THE、など)は提示しようとしません。マレーシアの(特に国公立)大学はQS社以外ではあまり評価されていないからです。
そのため、実際の留学先の悪い所も生の声を教えてくれる先輩に聞いてみるのが一番です。
大学の名前で検索してみたり大学の公式アカウントのフォロワー欄を探してみれば、日本人も見つかると思います。そういった方にDMなどで大学生活や留学相談してみましょう。経験上、基本的に優しく教えてくれる人が多いと思います。もちろん礼儀などは忘れずに!
そういった人に「どのエージェントを使いましたか?」などと聞いてみるのもいいと思います。リアルなトラブルの体験談を聞けたり、良いエージェントとヤバいエージェントを見分けられるヒントになります。
無料のエージェントを活用する
また、実は探すと無料のエージェントもあります。これらのエージェントは留学サポートをする代わりに学校から紹介料を貰う、というシステムで無料で運営しているところが多いです。
私の周りでも無料のエージェントを使って入学やビザの手続きを済ませて渡航してきた友達がいるので、無料だからと言ってダメだというわけではないと思います。
何と言っても無料なので、一人で渡航の準備を進めるのが不安だという方は利用してみても良いでしょう。
ただし、紹介料の関係で自分の希望と違った大学を異常に推してくる、なんてこともあるかもしれませんので、最終的な判断はご自身で行うよう注意が必要です。
また、こういった無料のエージェントではなく、中途半端に安いエージェントを利用するのは考え物です。そういった業者は規模が小さいことも多く、仕事の質に問題がある可能性もあるからです。大規模な業者で、かつ安いなら安心ですが、ある程度の顧客の利用実績がある業者を選ぶ方がいいでしょう。
終わりに
今回は留学エージェントのメリットデメリットについてまとめてみました。
留学エージェントを利用するかしないかという問いには正解はありませんので、自分がしたいようにするのがいいと思います。不安なら留学エージェントを利用すればいいし、自分でできる自信があるなら自分でやってみるのがおすすめです。
留学を考えている方の参考になれば幸いです。