【日本の高校からイギリスへ】イギリスのファウンデーションコースを徹底解説 

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イギリスの大学について調べていると、「ファウンデーションコースを受ける必要がある」とよく見かけます。

でも、「ファウンデーションコースって何?」、「どのコースを選べば良い?」、「どうやって受験するの?」といった疑問が浮かぶ方も多いはず。

この記事では、実際に4つのファウンデーションコースに出願した私が、イギリスのファウンデーションコースの概要種類受験方法について徹底解説します。

今回は、イギリスのサセックス大学のInternational Year One(ファウンデーションコース)に進学予定のぴょんさんに記事を書いていただきました。

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目次

イギリスのファウンデーションコースとは

ファウンデーションコースは、イギリスの大学に進学するための準備プログラムです。日本の高校を卒業しただけでは、イギリスの大学に直接入学する資格を満たしていません。そのため、ファウンデーションコースを1年間受けることで、英語や専攻の基礎を学び、大学に進学できるようになります

イギリスの大学では、GCE-Aレベルが学業成績として必要ですが、日本の高校卒業証書はAレベルと同等に認められません。したがって、ほとんどの日本の高校生は、ファウンデーションコースを経て学部課程に進学します。

ただし、最近では日本でもAレベルや国際バカロレア(IB)を取得できる学校が増えており、そのようなカリキュラムを履修する場合は、ファウンデーションコースを経由せず、直接イギリスの大学に進学できることもあります。進学を検討している大学に確認することをおすすめします。

ファウンデーションコースの種類

イギリスのファウンデーションコースには、主に2つの種類があります。

大学運営の付属型

いくつかの大学は、自校の学部進学希望者向けに独自のファウンデーションを用意しています。

(例:ウォーリック大学のWarwick International Foundation Programme


このタイプの特徴は、大学のリソースを活用できることです。キャンパスや寮が学部生と同じであることが多く、図書館やジムなどの施設利用やサークルやイベント等のコミュニティ参加ができる場合があります。

基準以上の成績でコースを修了すると、その大学の指定された学部・専攻にのみ進学が保障されています。志望校や専攻が明確な人にぴったりのファウンデーションといえます。

一部の大学は、付属のファウンデーションコースの運営を民間機関に任せている場合があります(サセックス大学付属・Study Group運営のUniversity of Sussex International Study Centre など)

民間機関が運営する独立したコース

このタイプは、INTOやStudy Groupなどの民間教育プロバイダーが提供しているファウンデーションコースです。民間機関ごとに、独立したキャンパスを持っています。

(例:INTO ManchesterのInternational Foundation

大学への進学の際には、コース修了時の成績をもとに出願する仕組みです。複数大学と提携を結んでいる独立コースが多く、提携大学への進学保障をしている場合もあります。

進学先の幅が広く、成績次第では名門大学に入学することもできます。

附属型と独立型のコース比較

付属型独立型
運営各大学民間教育機関
キャンパス大学学部・院と同じことが多い独立したキャンパス
学部進学同大学の学部・専攻にのみ進学可能コースの成績を使って複数の大学に出願
特徴図書館やサークルといった大学のリソースを使えることも提携大学への進学を保証するコースもある

ファウンデーションコースのない大学

一部の大学(オックスフォード大学ケンブリッジ大学など)には、ファウンデーションコースが存在しません。

これらの大学に進学するには、A-levelやIBの取得が必須です。進学を希望する大学の入学条件を確認し、他に出願方法がないか問い合わせておくことをおすすめします。

コースの選び方と出願

コースの情報集め

まずは、自分が学びたい専攻や行きたい大学を明確にしましょう。その上で、大学名や専攻名で検索し、ファウンデーションコースの情報を集めます。INTOやStudy Groupのウェブサイトでも多くのコース情報が確認できます。

進学先の大学名や専攻がコースページに記載されていることが多いため、確認してから出願を決定しましょう。

最後にもう一度、コース修了後の進学先を確認しましょう。コースページの Progressionなどに、進学可能な学部・専攻が描かれていることが多いです。

(例:Warwick International Foundation Programme Social Science Courseの進学先

受験資格、必要書類

日本の高等学校卒業証明書があれば、基本的に受験可能です。出願要件として、高校の成績(評定平均3.5以上など)やIELTSのスコア(overall 5.5以上など)が明記されているコースもあります。

コースによって異なりますが、一般的な出願書類は以下のとおりです。

  • 英語試験のスコア(IELTSなど)
  • 志望動機書(Personal Statement)
  • 高校卒業証明書(在学中は見込み)
  • 高校成績(在学中は直近のもの)
  • 高校の教員からの推薦書

正確な出願資格や必要書類については、各コースの公式ウェブサイトで確認してください。

出願〜合格まで

学部進学ではUCASという共通システムで一斉に出願する一方、ファウンデーションコースの出願方法や時期は各学校によって大きく異なります。多くの学校では書類審査のみで合否が決まり、試験や面接が課されることは稀です。

高校在学中に出願する場合は、卒業証明書が見込みであったり、成績が直近のものしか提出できなかったりするため、「条件付き合格」となることが一般的です。最終成績や卒業証明書を提出すると、無条件合格となり、その後の手続き(ビザ申請など)に進むことができます。

出願時期についてですが、私が出願した4校(サセックス、ウォーリック、SOAS、UEA)は、どれもコース開始1年前の秋頃から出願を受け付けていました。

これらの手続きについては、事前に大学、民間機関に問い合わせて確認しましょう。

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まとめ

イギリスのファウンデーションコースに関するポイントのまとめです。

  • ファウンデーションコースは、イギリスの大学への進学準備プログラムで、日本の高校生にはほとんどのケースで必要
  • 大学の付属型と民間教育機関が運営する独立型の2種類がある
  • 進学先や専攻に応じてコースを選び、出願時には必要書類を整える
  • 出願方法やスケジュールは学校によって異なるため、事前に問い合わせが必要

この記事がイギリスへの進学を目指す皆さんにとって、参考になれば幸いです

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