私は現在マレーシアに留学中で、MUFYというモナッシュ大学のファウンデーションコースを履修しています。
その後はコンピュータサイエンス学部に進学したいなと考えているのですが、正確にはこれはComputer Science in Data Scienceという、コンピュータサイエンスとデータサイエンス(機械学習や統計の知識を用いて大量のデータから新たな知見を見出す学問)の両方について学べる学部です。
大体の大学はコンピュータサイエンスとデータサイエンスが別々の学部になっていたり、コンピュータサイエンスといいつつエンジニアリングとセットになっていて、機械とかをいじらなくちゃいけなかったりします。
私はコンピュータサイエンスとデータサイエンスのどっちも勉強したいなと思っていたし、あんまりハードウェアのことはやりたくなかったというのもあり、この大学を選んだというわけです。
でも、そういえば私はなんでデータサイエンスに興味を持ったんだろうと思ったので、振り返りがてら記事にしてみることにしました。
情報系に興味をもったきっかけ
小学生時代
まず、情報系そのものには小学生の頃から興味がありました。
どんなアニメやマンガでも世界を裏で牛耳っている悪者!的なキャラはいると思うんですが、そういうのが超絶天才ハッカーだったりするケースは多いと思います。
これに分かりやすく影響を受けて、漠然と情報系カッケ~みたいな感じで思いました(チョロい)。
別に悪者になりたかったわけではないんですが、当時から何かビッグな人材になりたい的な野望を持っていたので、ITを究めれば何かと優位な立場になれるのではないかと思っていました。
ちなみに親がゲームとかはダメ!というタイプだったので、基本的にこの頃あまりデジタル機器を触ることはなかったです。
中学生時代
中学校では、プログラミングの授業を通してその思いがより強まりました。
情報の時間にScratch的なビジュアルプログラミング言語の授業がありました。
この頃もプログラミングは未経験だったんですが、周りと比べて上達スピードが早く、かつやっていて楽しいなと感じました。この経験から、自分は割とこの分野に向いているんじゃないかと考えるようになりました。
この頃に家のパソコンを使わせてもらえることになったので、プログラミングなどはしていないものの、ネットサーフィンをちょくちょくするようになりました。その結果、タイピングがめっちゃ早くなりました。
高校生時代
高校生では学びたい学問の方向性も明確になりました。
別の記事に書きますが、高2, 高3の時を中心に出場した研究コンテスト(世界大会出たやつ)にこの頃は力を注いでいました。
研究分野としては音声学というか信号処理というかTTS関連のことをやっていたため、デジタルデータを扱う都合上Pythonを勉強し始めました。
具体的には音声ファイルのフーリエ変換や周波数分析などをしていましたが、これも楽しく勉強できました。
高2の終わり頃にはお下がりでもらったデスクトップPCのパーツを改造する半自作PC的なことをしました。PCの内部を見れたのは面白かったですが、作業そのものは退屈でした。
もともと手先があまり器用ではなく、プラモデルなども面白いとは思わないタイプだったので、この時点でメカニカル(ハードウェア)系に進むのはやめようと思いました。
高3ではJavaScriptなども触っていたため、学校のホームページに学園祭の特設ウェブサイトなどを作って載せてもらった経験がありました。あと、タイピングについては全国規模のコンクールでも高校生部門内だとTOP3に入るくらいになりました。
データサイエンスに興味をもったわけ
気づいたら自分とデジタル機器との歴史みたいなことを書いてたので、話を戻してデータサイエンスについて興味をもったわけについて書こうと思います。
まず、情報系と言っても大まかにSoftware EngineeringとComputer Science(以下、CS)に方面が分かれます。
ソフトウェアエンジニアはアプリ開発などの実践的なコードの書き方、CSではPCの根幹となる仕組みをそれぞれ勉強します。
ですが、コーディングそのものは独学で学べるかもしれませんが、ただ実践的な技術を持っているだけの人よりも物事を芯から理解している人のほうが後々仕事に応用が利きそうだなと思いました。
また、せっかく大学で学ぶならスパコンなどを使って機械学習もできそうなCSのほうが面白そうでした。
そのCSの中でも、データサイエンスも学べるモナッシュ大学の学部に興味を持った理由はいろいろあります。
- 将棋をやっていたため、プロ棋士に人工知能が勝利するニュースをみてAIに興味が出てきた
- 国際バカロレアというカリキュラムの数学を履修しており、数学Bの「確率分布と統計的な推測」で統計の勉強をしていて、楽しかった
- 高2の科学コンテストに応募した際、データ・信号処理に関連するプログラミングを行っていて、楽しかった
- その論文執筆時にt検定などの仮説検定を行ったので、大学初等の統計学について学べて学習意欲が湧いた
- また、その研究をレベルアップさせるには機械学習の勉強が必要であった
- 機械学習の理解を深めるためには高度な統計の知識が必要であった
これらの理由が複合的に合わさって、大学でデータサイエンスを勉強してみたい!と思うようになりました。今はまだそこまで専門的なことはできていませんが、今後の学びが楽しみです。
ちなみに、今流行っているから学んでおけばキャリアに困らなそう、年収が高そう!みたいな利益的な視点で学部を選んだわけではなく(たまにそういう人がいるらしい)、このように単に興味のあることを突き詰めた結果の判断です。
このように、高校生の間に興味のある分野だけでも大学範囲を少しだけ予習してみたり、関連しそうな職業のバイトをしてみたりすると自分の適性を手軽に確認できるため、学部選びに失敗することも少なくなるんじゃないかなと思います。