留学に行くメリットの一つとして、価値観が広がるという点が挙げられると思います。
まだマレーシアに留学してから歴は浅いわけですが、私自身も既に価値観がかなり変化したなと感じています。
具体的には、前は細かいことを気にする神経質だった性格が、今は若干大雑把な性格になった気がします。
なんでそうなったのかというと、マレーシア人が皆、良くも悪くも感情に素直にテキトーに生きているからです。
マレーシア人のテキトーエピソード
例えばこんなエピソードがありました。
- 寮費払ったのに未払いだと言われて学校出禁
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支払いレシートを3回以上もメールで送ったはずなのに、寮費未払いという扱いになって学内サイトのログインに使用するアカウントが凍結されました。課題もできないし、図書館の顔認証も弾かれてマジで困りました。
結局オフィスに直接レシートを見せに行ったら、「あーごめんごめん」と言われて解決しました。 - 仕事中にスマホいじっちゃう
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マレーシアでは、スーパーの店員さんや警備員さんが仕事中でもスマホでTikTokを見てたいりゲームをしていたりします。あとは、仕事中に吞気に鼻歌を歌っていたり、お客さんが滑って転んだりした時にそれを見て爆笑していたりします。
でも伊勢丹とかの超高級店だと、逆に日本よりも接客がすごいです。 - 授業中にごはん買いに行っちゃう
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授業中なのに「先生、俺お腹空いたからご飯食べてきていい?」とか友達が言いだして、先生もいいよと許可を出してました。結局彼はご飯を近くのショッピングモールに買いに行きました。
- 先生も授業中遊んじゃう
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エッセーを書く時間に先生とみんなでBeRealの写真を撮ってました。
あと、私が授業中に染髪料について調べていた時、それを先生に見られました。怒られるかと思いきや、逆に先生も乗っかってきてお勧めのシャンプーとかを売っているところを教えてくれました。 - 大学の入試もテキトー
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モナッシュ大学は各キャンパス一校までしか出願できない規約らしいですが「オーストラリア校とマレーシア校のどっちに行くか決められないからどっちも受けたいです!」とわがままを言ったら受理されました。
- 体育祭に外部者なのに参加しちゃう
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モナッシュ大学の学生しか参加できない体育祭に、「俺も来年モナッシュ入りたくて検討中だから、興味あるから仲間に入れてくれ」などと言って外部者なのに入れてもらってる人がいました。
- 政府すらもテキトー
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マレーシアに入国するにあたって、学生ビザの申請が必要になりました。
その際、EMGSというもので出国前チェックをしたのですが、 政府は「ワクチンなんかいらん^^」と言いつつ、 政府の公式アプリは「ワクチンの免除者以外は接種証明書出せオラ!」と言っていて、移民局すらもテキトーなことを言っていて面白かったです。
毎日が非日常
こういう環境で生きていると、
- 自分のシャンプーなどが勝手に使われる
- 共用のシンクに食器を洗わずに放置している人がいる
- トイレを流さないルームメイトがいる
- 狭い道をノロノロ歩いている人がいる
- エレベーターがめちゃくちゃ遅い
とかは日常茶飯事です。
最初は「何だコイツら💢」みたいな感じでストレスだったんですが、最近はこれくらいのことで怒っているようではやっていけないなと思うようになり、あまり気にならなくなりました。
というか、なんなら自分も最近人の洗剤を勝手に使ったりするようになりました(お互い様ってことで)。
確かにテキトー過ぎだろ!と思うことはありますが、逆に日本みたいに細かい規則に縛られずに柔軟に過ごすWelcome気質なところのほうが過ごしやすいのかなと思ったり。
あと、マレーシアの人はあまり見た目を気にしません。例えば大学でもすっぴんの女性も多いです。
私も日本に居た時は毎日着る服などをいろいろ考えていましたが、今はもう楽な半袖半ズボン+サンダルで大学に登校するという現地のスタイルに染まりました。
日本の友達も女子は最初は化粧などしている人が多かったですが、1ヶ月経ったくらいからもう誰もそんなことは気にしなくなりました。
価値観の変化も留学の収穫
もともと私は、海外の大学のいい学位が欲しい&英語を鍛えたいというのが主な理由でマレーシア留学を決意しました。そのため、実のところ異文化理解みたいなものはメインではないというか、あまり期待していた効果ではありません。
ですが、こういった具合で自分の知らない世界を知ることができて、Teenagerのうちに価値観の変化が起こったのは思いがけない収穫だったなと現在進行形で思っています。
また、渡航前は
- 入国の手続きはきちんとできるかな?
- 寮の入寮手続きは大丈夫かな?
- 授業についていけるかな?
- 友達はちゃんとできるかな?
などなど、とにかくすべてのことが不安で仕方がありませんでした(もともと心配性というのもありますが)。
ですが、結局これらは全部杞憂でした。異国の地でも大体なんとかなるし、一人でもそこそこ上手くやっていけるということも分かりました。留学という経験を通して、精神力が鍛えられたといったほうが近いかもしれません。
こんな具合で、人種などが似ているアジア圏の国でさえ、数か月普段と違う環境で過ごしてみるだけでも世の中を見る視野が広がるのだということを実感しました。
なので、実はこの価値観が広がるという点は大きな留学のメリットなのかもしれないなと思いました。