7月に入って暑さもいよいよ夏本番という感じになってきました。私も夏休みの一時帰国で日本に帰ってきました。日本の蒸し暑さにびっくりしています。
ただ、夏休みの前に避けては通れないのが試験期間…。今日はチェコ医学部の試験事情と試験期間の私の1日についてお話ししていきたいと思います!
この記事のライター:ぱんだ(インタビュー記事)
私立の中高一貫校出身です。留学経験はほぼありませんでしたが、海外に憧れる気持ちがいつの間にか私をチェコまで運んでくれていました。学生時代は自由奔放に生徒会活動に明け暮れる日々でした。
韓国ドラマを観るのが大好きでハマると一気見することもしばしば。私的ベスト韓ドラ オブザイヤー2023は「キング・ザ・ランド」です。
チェコの期末試験ってどんな感じ?
試験形式
日本の試験との大きな違いは筆記試験がほとんどないこと。大きな科目の最終試験はほとんど口頭試問で行われます。口頭試問というのは1-3人の教授とトピックについてお話しして、「まぁ、いいか」と思ってもらえたら合格の試験です。
口頭試問の良いところは分からないことを聞かれても、「これなら知ってる」という代替案のようなものを話せることと1から自分で説明するので自分のペースで話を進められることです。
しかし裏を返せば、1から自分で何もかもを出さないといけないということ。筆記試験であればどうにかなるものも、口頭試問では誤魔化せません。
そしてもう1つはかなり運試しであるということ。私の大学では、平均約200個のトピックから2-3個をくじ引きで引きます。その日担当の先生は試験会場に行くまでわかりません。
つまり、たまたま昨日確認したトピックを自分と面識のあるめちゃくちゃ優しい先生と話すこともあれば、これだけは引きたくない!と思っていたトピックを見たこともない厳しい先生と話すこともあるということ。
これだけはどうすることもできない半年に1度の運試しです。とはいえ、基本的には先生たちは受からせようと頑張ってはくれるのできちんと勉強していれば合格はできます。
授業を担当してくださった先生が試験官だった場合、合格すれば結構な確率で日頃の態度や頑張りを褒めてもらえるのでとても嬉しい。
準備ってどうやってするの?
準備段階は主に2つ。ひたすら知識を頭に入れていくインプットの時間と入れた知識をわかりやすく、めちゃくちゃ理解しているように見せる説明を考えるアウトプットの時間です。
インプットに関しては、先輩が作ってくれていたサマリーを読み込むこともあれば教科書を使って自分でまとめを作成することもあります。自分でまとめを作るのは知識も理解も深まるのですが、その分莫大な時間と労力がかかるので3つの項目をもとに自分と慎重に相談をしながら方針を決めます。
3つの項目はこんな感じです。
- その科目にどれだけ時間がかけられるのか
- 自分の体力はどれくらいあるのか
- まとめを作る方が効率が良いのか
特に3つ目の項目に関しては慎重に吟味する必要があります。
というのも、医学部の勉強は暗記項目が非常に多い科目がいくつかあるからです。
この場合、教科書を読んでまとめてという作業を1度するよりも何度も何度もまとめを読み返したり、フラッシュカードアプリを使って頭に入れたほうが知識の層が分厚くなるので、まとめは作らないほうが得策。
私はQuizletというフラッシュカードアプリを愛用しています。医学の勉強はもちろんですが、チェコ語の勉強にみ大助かりしています。通学のバスの中などのちょっとしたスキマ時間で勉強できるのもポイントでおすすめです!
アウトプットは、本番の試験通りトピックのくじを引いて説明する練習をします。友達とするのも良いし、1人でスマホのマイクに向かった話すのも良いです。
1年生の前期は全ての試験でこの練習をしていましたが、試験形態に慣れたのでそれ以降はしなくなりました。
pandaの試験期間の1日
それでは私の試験期間の1日スタート!
8:00:起床
毎日なるべく同じくらいの時間に起きます。朝ごはんはプロテインスムージーを作ることが多いです。
9:10:ジム
ジムに向けて家を出発します。バスの中では前日の勉強した内容を友達と話したり、フラッシュカードアプリを使って暗記をしたりしています。10分くらいの短い時間ですが、ちりつもで結構な蓄積になります。
大体、1時間くらい体を動かします。
試験期間は特に座ってばかりの1日になので朝のちょっとした運動がストレス発散になります。時間がもったいないなーと思わないこともないですが、メンタルヘルス的にも良いので試験期間の方が頑張って通います。
10:45:カフェで勉強
ジムに併設されたカフェで勉強を始めます。カフェラテを頼んでカフェインも摂取していよいよ本格的に1日スタートです!お腹が空いたらパニーニを頼んでお昼ごはん。
チェコのカフェは勉強している人も多くて、長時間滞在に寛容なお店がとても多いです。店員さんと仲良くなったら小さなお菓子をサービスしてくれることもあります。
1つ少し驚いた文化なのですが、チェコ人がおしゃべりが大好き。
ローカルなカフェでは特に、2、3人でカフェに来て5時間くらいノンストップでおしゃべりしていることもしばしば。この文化のおかげで長時間滞在が当たり前なのかもしれません。
15:00:買い物&帰宅
大体この時間帯に集中力が切れるので、家に帰ります。帰りにスーパーに寄って食料の調達。しっかり食べて体調管理するのも仕事のうちです。
家に帰ってももう少し勉強しますよ!
17:00:家事
夕食、お風呂、休憩の時間です。
これは私のちょっとしたこだわりなのですが、夕食や休憩の時は絶対に勉強関連のことはしません。
YouTubeの解説動画などを見たらすごく有効的に時間が使えるのかもしれませんが、夜の勉強の集中力を高めるためにしっかり休憩します。
YouTubeやNetflixを観たり、友達と電話をしたり、ヨガやストレッチをしたりと日によって過ごし方は様々。体力が限界値のときは、30分くらいうたた寝をすることもありますよ。
20:30:夜の勉強
夜の勉強のスタート!
23:30くらいまで勉強をすることが多いです!この頃にはヘトヘト…頭がパンクしそうになっています笑。
24:00
ベッド脇の加湿器に日本から持ち帰った無印良品の「おやすみブレンド」を入れて枕に同じ香りのスプレーもして準備万端。
睡眠の質は命。私は睡眠時間が6時間未満になると急にガックリと日中のパフォーマンスが落ちてしまうので試験前でもしっかり寝ます笑。
最後に
今日は主に私の試験期間の1日を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
毎日たくさん勉強するのでよく「モチベの維持方法」について聞かれることがあります。
日本の友達とSNSで話したり、元気が出る動画を観たりと私なりの小さな方法はあるのですが、あくまでこれはリラックス方法に近くて、私は「そもそもモチベなんてものは存在しない」という説を唱えています笑。
やるぞー!なんて気持ちがなくてもとりあえず机に向かえば意外と捗ります。試験に受からないといけない、そのためには勉強しないといけないということは誰よりも自分が1番よく分かっているからです笑
やる気が出ないーと困っている方がもしいらっしゃったらとりあえず机に向かって勉強を初めて見ることを意識してみてください!頑張る仲間が世界中にたくさんいます。私ももちろんその1人なので、一緒に頑張りましょう!