モナッシュ大学のMUFYとは?コース概要を卒業生が徹底解説!【マレーシア留学】

  • URLをコピーしました!

海外の大学に進学したいけれど、成績や英語力に不安があって踏み出せない。

そんなあなたにおすすめなのが、モナッシュ大学マレーシア校のファウンデーションコース「MUFY(Monash University Foundation Year)」です。
MUFYは、大学で必要な基礎学力や英語力をじっくり身につけられる1年間の準備コース。難関とされるモナッシュ大学の学部にスムーズに進学できるだけでなく、奨学金制度も充実しているため、留学費用の負担を軽減できる可能性もあります。

この記事では、実際に昨年MUFYを卒業した私の視点から、コースの特徴やメリット・デメリット、学べる内容、出願方法、学生生活の様子まで、詳しく分かりやすく解説します。

「海外名門大学で学びたいけど、自信がない…」そんな方はぜひ最後まで読んでみてください!

モナッシュ大学マレーシア校について気になる方はこちらもどうぞ!

スポンサーリンク
目次

MUFYとは?

概要

MUFYは、Monash University Foundation Year の略称で、モナッシュ大学の学部進学を目指すための1年間のファウンデーション(準備)コースです。大学で必要な基礎学力や学術的スキル、英語力を身につけることを目的としています。

モナッシュ大学の学部に直接入学するにはIELTSでOverall 6.5(各4技能6.0以上)が求められますが、MUFYはIELTS Overall 5.5以上(Writingは5.5以上、他セクションは5.0以上)と、より低い英語力でも入学可能です。

MUFYを修了し、所定の成績を満たせば、モナッシュ大学の学部へ直接進学できます。MUFYでは専攻は事前に選択し、コース修了後に基本的にその専攻へ進むことになります。

基本情報

項目内容
正式名称Monash University Foundation Year (MUFY)
開講場所Sunway College(モナッシュ大学マレーシア校近隣)
学費約110万円/年間(科目数や奨学金による変動あり)
入学時期1月、7月、8月
コース規模年間約1500〜2000人程度在籍
留学生比率約10〜20%(クラスによって異なる)
男女比およそ1:1

日本人学生の割合はクラスや入学時期によって異なり、多いときは数十人程度在籍しています。主に中華系マレーシア人が多く、他にインド系やマレー系の学生もいます。

費用

20254年版の費用はこちらです。年々学費は上昇しています。

合計すると、年間120万円ほどの学費となります。

項目SEM 1 (RM)SEM 2 (RM)1年間の合計 (RM)
入学金(返金不可)700700
保証金(返金可能)700700
学生リソース費1,2001,2002,400
内部評価費(4科目)3,0003,0006,000
外部試験費(4科目)300300600
授業料(4科目)12,40012,40024,800
合計18,30016,90035,200

MUFYのメリット・デメリット

メリット

  • 大学入学に必要な高い英語力や成績が足りなくてもモナッシュ大学を目指せる
  • 1年間で大学の基礎をじっくり学べるため、学部授業にスムーズに適応できる
  • 学費は直接入学より抑えられることが多く、奨学金制度も充実
  • 修了すればモナッシュ大学だけでなく、提携する他の海外名門大学(オーストラリア、イギリス、ニュージーランド等)への進学資格としても利用可能
  • 海外の学習環境に慣れながら進路をじっくり考えられる

デメリット

  • 学部に直接入学するよりも1年間多くかかるため、卒業までの期間が延びる
  • 年間110万円前後と決して安くはない費用がかかる
  • コースの学問レベルは高校教育や日本の大学受験に比べて易しめで物足りなさを感じる場合もある
  • 入学時期によっては日本人が多く、環境によっては刺激が少ないこともある

このように、MUFYはモナッシュ大学をはじめとする名門大学へのステップアップとしてとても有効なコースです。特に英語力や学力に不安のある方には安心できる選択肢となるでしょう。

スポンサーリンク

カリキュラムと学習内容

カリキュラム

モナッシュ大学のファウンデーションコース(MUFY)は、1年間で構成されており、主に2学期制となっています。文系・理系を問わず、多彩な科目群から自身の進学予定に合わせて科目を選択して履修します。

英語は全員必修科目で、その他にはビジネス、経済学、数学、理科系科目、国際学、現代問題など、多様な分野が開講されています。
各科目はUnit 1とUnit 2に分かれており、基礎から発展的な内容まで段階的に学習していきます。基本的には、専門分野の基礎をしっかり学び、大学進学後の学習にスムーズに移行できるように設計されています。

原則1学期に4科目を履修することになります。条件はありますが、5科目履修することもできます。

日本人は基本的に7月入学が多いです。

授業の内容

英語(English)

全員必修。リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能を総合的に伸ばします。大学レベルの英語に対応できる力を養います。

文系科目の例

  • Accounting(会計学)
    会計の基本理論や財務諸表の作成、企業分析の基礎を学びます。演習問題中心の授業で、自主学習が重要です。
  • Economics(経済学)
    ミクロ・マクロ経済学の基礎を幅広くカバー。市場の仕組みや政府の役割、国際経済までを学びます。課題はエッセイが中心。
  • Fundamental Mathematics(基礎数学)
    高校数学1A、2Bを中心に基礎から復習。数学に自信がない人向けの内容です。
  • Global Studies(国際学)
    国際社会の政治・経済・文化を幅広く学習。グループワークやプレゼンが多いのが特徴です。
  • Contemporary Issues(現代問題)
    世界の時事問題をテーマに議論やリサーチを重ねます。コミュニケーションスキルも問われます。

理系科目の例

  • Mathematics(数学)
    高校数学1A、2B、微積分を中心に学習。理系学部志望者にほぼ必須の科目です。
  • Advanced Mathematics(応用数学)
    数学3や大学範囲の数学(行列、微分方程式など)を扱います。工学部志望者が主に履修。
  • Information & Communication Technology(ICT)
    プログラミング、データベース、HTMLなどIT全般を実践的に学ぶ科目。CS志望者におすすめ。
  • Biology(生物)
    高校生物の範囲を英語で学びます。実験レポートが成績の大部分を占めます。
  • Chemistry(化学)
    高校化学範囲を網羅。実験とレポートが中心で、薬学系や工学系志望者が多く履修。
  • Physics(物理)
    高校物理を英語で学習。実験が多く、最終試験は難易度が高いです。工学部志望者必須。

授業の雰囲気

多国籍の学生が在籍しており、マレーシア人、中国人、日本人、インドネシア人が多くを占めます。文系・理系により履修者層は異なりますが、基本的に協力的でアットホームな環境です。

同じくSunway Collegeで開講されているCIMPと比べると、比較的学習意欲が高い学生が多い印象です。

課題について

科目ごとに異なりますが、リーディングの予習、エッセイやレポートの作成、プレゼンテーション準備などが中心です。理系科目は実験レポートが多いのが特徴です。

課題量は科目により差がありますが、特に文系の国際学や現代問題は多く、理系科目は実験や計算問題が中心で比較的提出の時期が分散しています。

しかし、どの科目もそこまで大変な課題の量があるわけではないので、比較的自由時間が多く取れるのではないかと思います。

最終テスト・評価について

多くの科目で期末試験や課題評価、実験レポート評価が組み合わされます。評価基準は科目ごとに異なり、試験・課題・出席・プレゼンの総合評価が一般的です。

英語力が成績に大きく影響し、特にレポートやプレゼンでは論理的表現力が求められます。全体としては、学習時間の確保と計画的な課題提出が合格の鍵となります。

年間で平均89%以上の成績を取ると、モナッシュ大学入学時に奨学金がもらえます。

受験情報

モナッシュ大学のファウンデーションコース(MUFY)への出願にあたっては、以下のポイントが合否に関わります。出願に必要な書類は、高校の卒業証明書や成績証明書などが必要となります。詳細は大学の公式ホームページをご確認ください。

高校の成績証明書

多くの出願者は日本の高校の成績を用いて出願しますが、英国のAレベルやその他の国際資格でも出願が可能です。

日本の高校の成績に関しては、一般的には5段階評価の平均で3.0以上が目安とされています。ただし、正式な基準は公開されていないため、具体的な評価基準は不明です。

といいつつ、ファウンデーションコースなので、よっぽどでなければ基本的に成績で足切りをされることはないと思います。

高校の卒業証明書

高校の成績証明書および卒業証明書は、英語版と日本語版の両方が必要になる場合があります。出願を希望する時期より前に、学校の先生へ早めに相談し、準備を進めておくことをおすすめします。

私の高校では、依頼してから約2週間で証明書を発行してもらえました。

英語力証明

MUFY出願には英語力の証明が必要です。一般的にはIELTS AcademicのOverall 5.5以上が最低ラインとなっています(各セクション5.0以上、ライティングのみ5.5以上)。

出願者の多くはIELTSスコアを提出していますが、TOEFLやその他の認定試験を利用することも可能です。特にこだわりがなければIELTSをおすすめします。

なお、英語力が基準に達しない場合、MUFY入学前に英語準備コースの受講を求められることもあります。

MUFYでの生活について

一日のルーティン

モナッシュ大学のファウンデーションコース(MUFY)の授業は月曜〜金曜に設定されており、1コマ75分×4科目を履修します。開始時間や時間割は個人で調整可能で、8:30や9:45スタートの授業が多いです。

1科目は一週間の平日5日間のうち4日ありますので、一週間で合計16コマの授業を受けることになります。

私はこんな感じの生活をしていました。

  • 9:00:起床、出発
    授業開始が9:45なので、それに合わせて起床。朝食はほとんど食べずに学校へ向かうことが多い。
  • 9:45:授業1コマ目
    物理の授業(実験やテキストの解説、問題演習)。内容は高校の復習で退屈なこともあった。
  • 11:00:授業2コマ目
    数学の授業。後期は積分や確率統計を学び、比較的面白かった。
  • 12:15:お昼休憩
    学食で食事。友達と食べることもあるが、基本はサッと済ませて図書館で作業。
  • 13:30:授業3コマ目
    ICTの授業。HTMLやSQLを使った分析やPythonの簡単なコードを書いた。チームで話し合う授業も多く楽しかった。
  • 14:45:授業4コマ目
    英語の授業。後期はチームでプレゼン作成などの作業中心であまり楽しくなかった。
  • 16:00:帰宅、仮眠
    授業終了後に帰宅し、1時間程度の仮眠を取る。
  • 17:00:作業
    SNSやメールの返信、ブログ執筆、インターンの仕事内容の確認など日々のルーティン作業を行う。
  • 19:30:夜ご飯、リラックス
    スーパーで買い物をして夕食の自炊。YouTubeを見ながらのんびり過ごすことが多い。
  • 21:00:学校の復習、課題
    宿題や復習に時間を使う。平日は軽めに、休日にまとめて行うことが多い。
  • 21:30:ランニング、シャワー
    体調管理のためランニングやジム通いをし、汗をかいた後にシャワーを浴びる。
  • 22:30:作業(続き)
    Netflixで映画を見たり音楽を聴いたり、本を読んだり自由時間として過ごすことも多い。
  • 1:30:就寝
    ブログやインターン作業をやることが多かった。

人によって多少異なりますが、課題やテスト勉強に追われることは少なく、比較的余裕がある毎日になるかと思います。

詳しい一日ルーティンはこちら👇

持ち物はこんな感じでした。

  • ノートパソコン
  • 筆記用具・ノート
  • 関数電卓(数学用)
  • 学生証(i-Kad)
  • スマホ・イヤホン
  • 水筒などの飲み物

教科書は科目によって使用の有無が分かれます。iPadでのノート取りも可能ですが、手書き派も多いです。

クラブ活動やイベントについて

学生生活の醍醐味でもあるクラブ活動やイベントについてご紹介します。

クラブ・サークル活動(部活)

モナッシュ大学(MUFY含む)には多様なクラブやサークルが存在します。海外の大学では勉学が優先される傾向が強いため、日本の大学ほど活動が活発で熱心なところは少ないかもしれません。

サンウェイ大学(カレッジ)には約100ものクラブチームがあり、例えば以下のような種類があります。

  • 生徒会
  • ボランティア部
  • 野球
  • フットボール
  • テニス
  • 総合格闘技
  • インドネシアの文化サークル
  • 軽音楽部
  • ビジネスクラブ
  • 日本のアニメサークル

文化系・スポーツ系問わず多彩なクラブがあるため、自分の興味に合うものを見つけやすいです。多くのクラブは週1~2回、数時間程度の活動で比較的軽めの集まりとなっています。入部希望は主にInstagramやメールで連絡し、参加を申し込む流れです。

MUFYの学生は基本的にサンウェイカレッジの所属となるため、サンウェイ大学のクラブに参加することになります。オリエンテーションでは生徒会やアニメ部が積極的に勧誘活動を行っており、コスプレイベントなども見られます。

イベント

課外活動から講演会まで、さまざまなイベントが開催されています。MUFYはまだ学部入学前の進路検討段階の学生を対象としたコースなので、キャリア講演会や先輩学生の体験談、Excelの使い方ワークショップなど進学や学びに役立つ催しが豊富です。

また、クアラルンプール市内への観光やサンウェイ大学周辺の散策などのレクリエーションも企画されます。さらに「タレントクエスト」と呼ばれる特技披露イベントや、指定された服装で写真を撮りSNSに投稿する週替わりの楽しいイベントもあります。

スポンサーリンク

終わりに

MUFYのまとめです。大学に進学するか迷っている人におすすめなコースになります。

  • 一年間で終了できるPre-Universityのコース
  • 年間の学費は120万円ほど
  • 入学が学部と比べて簡単である
  • 原則4科目を履修してモナッシュ大学への進学を目指す
  • モナッシュ大学以外にもオーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどでも大学入学資格として使える

この記事を通して、MUFYがどのようなコースなのか大体分かったのではないでしょうか。

これからMUFYに入ろうと検討しているみなさんの中には、先の進路が不透明で不安を抱えている人がいるかと思います。

ですが、MUFYは比較的余裕のあるコースで課題やテスト勉強も少なめですので、授業以外の時間に趣味やアルバイト、インターンをしながら進路を模索することが可能です。これから進学を目指す方にとって、充実した学生生活を送りやすい環境と言えるでしょう。

本記事が進路実現の参考になれば幸いです。

モナッシュ大学マレーシア校について気になる方はこちらもどうぞ!

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらSNSでシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次