マレーシアの私立大学の中でも、日本人に圧倒的な人気を誇る「テイラーズ大学」。エージェントの中でも日本人人気No.1と言われているだけあって、キャンパス内を歩いていると、至るところで日本人を見かけるレベルです。
なぜここまでテイラーズ大学は日本人に人気なのか?本記事では、テイラーズ大学の在校生へのインタビューをもとに、その理由を深掘りしていきます!
テイラーズ大学の知り合い数名に話を聞かせてもらったので、そちらの情報をもとに記事を執筆しました。
テイラーズ大学とは?
テイラーズ大学(Taylor’s University)は、マレーシアの首都クアラルンプール近郊のスバンジャヤに位置する私立大学です。 QS世界大学ランキングでは東南アジアでも上位にランクインしており、特にホスピタリティ学(観光・ホテル経営)が有名です。
QS世界大学ランキングでも200位代にランクインしており、国際色豊かな環境が特徴で、多くの国から留学生が集まるグローバルな大学です。

日本人留学生の割合と実態
テイラーズ大学に通う日本人の数は、他のマレーシアの大学と比べても圧倒的に多いです。実際にキャンパス内を歩いてみると、
- 日本語の会話がよく聞こえ、キャンパス内でもよく日本人とすれ違う
- 日本人同士で固まっている光景が多い
- 学生寮では日本語が普通に通じてしまうくらい
- 学生寮のラウンジは日本人ばかり
- 共有キッチンも日本人ばかり
といったレベルで日本人がいるらしいです。また、全体的に見ると中国人(特に観光系の学部)も多いらしいです。

学生寮で日本人が固まっているのはモナッシュ大学も同じですね…
特にホスピタリティ学部やビジネス系の学部では日本人が多く、国際関係学やエンジニア系の学部では比較的少なめのようです。入学時期にもよりますが、特に9月入学だと日本人が多い傾向にあります。



他大学(モナッシュ大学)の私から見ても、テイラーズは特に日本人がたくさんいるイメージ…
なぜ日本人に人気なのか?その理由6選
1. 大学そのものが魅力的
テイラーズ大学は、
- 留学生が多く、ダブルディグリーや交換留学制度が充実
- 自由選択科目が豊富で、他学部の授業も履修可能
という特徴があり、学びの選択肢が広がります。また、
- モナッシュ大学(オーストラリア系の有名校)より学費が安い
- QSランキングもそこそこ高く、評判も良い
- 入学基準も比較的低く、留学のハードルが低い
といったバランスの良さが、日本人留学生にとって魅力的なポイントになっています。
また、キャンパスの設備も他の大学と比べると比較的綺麗で充実しており、めちゃくちゃオシャレです。
- キャンパスが広く、設備が充実(レストラン、自習室、ゲームセンターなど)
- 空き時間を楽しく過ごせる施設が多い
- 学生も陽キャ寄りの雰囲気の人が多くて楽しそう
日本でいう所の慶応義塾大学や青山学院大学のような立ち位置であり、総合的に見て良さげな大学+楽しそうだからといった理由でテイラーズ大学を選ぶ学生も少なくありません。




2. 文系に強い
マレーシア留学を目指す日本人は文系が多く、特にホスピタリティやビジネス系の学部が人気です。 なんなら、高校時代まで理系だったけれど大学からは文転した、という人もたくさん見かけます。
特に日本国内の大学にはホスピタリティ系の学部が少ないため、こういった学部があるテイラーズ大学では「専門的な学びができる」として留学を決める人が多いのではないでしょうか。親への留学の説得材料にもしやすいですしね。



モナッシュ大学でもほとんどの学生が文系(アーツ学部かビジネス学部)で、理系は一握りです…


3. 入学基準が低い
テイラーズ大学は、
- 高校の成績は4.0もあれば入学可能
- IELTSのスコアもそれほど高くなくてOKで、ファウンデーションコースならIELTS4.0(英検2級程度かそれ以下)で入学ができるところもある
といった点で、世界ランクが高い割には入学基準がかなり緩めです。そのため、高校三年生などから急に海外大学を目指したいと考え始めた日本人でも入学がしやすいと言えます。


4. エージェントが推している
実際にテイラーズ大学に入学した日本人で「エージェントにおすすめされたからここにした」と言う人も多いです。なんなら多くの留学エージェントがとりあえずテイラーズ大学を推している印象があります(完全に主観ですが)。
これはちょっとした裏事情なのですが、テイラーズ大学に学生を入学させたときのエージェントに対するキックバック(紹介料)が他大学よりも高いらしいです(と聞いた)。
もちろんテイラーズ大学が良い大学だからというのもあると思いますが、彼らも一応ビジネスでエージェントをやっているわけなので、多くのエージェントがキックバック目的でテイラーズ大学を積極的に紹介していてもおかしくありません。


5. 知名度がある
- マレーシアの大学の中でも広告に力を入れている
- 「マレーシア 有名大学」などで検索すると上位に出てくる
- Twitterやブログで在校生の発信が多い
といった理由から、日本人にとって「知名度のある安心できる大学」として認知されています。特に大学側がプロモーションにメチャクチャ力をいれているため、ビジネス色が強いというか、そこらへんの見せ方が上手だなと思います。
また、指定校推薦枠も多く、日本の高校経由で入学する学生が増えているのも特徴です。



最近は人が増えすぎて、時期によっては日本人の受け入れを停止していたりもするようなので、入学したい人は余裕をもってapplyしましょう…
実際の在校生の声
テイラーズ大学の在校生にインタビューしたところ、大学全体に対してはこんな意見がありました。
結局のところ総括すると、
容易に入れるのは事実だがそれなりにレベルの高い大学でもため、ローカル・留学生・日本人問わず、優秀な志高い人にも出会えるし、逆にしょうもない人もたくさんいる。
色々な人が集まっていて良くも悪くも格差がすごいため、分環境次第でメチャクチャ成長できる反面、堕ちる人はとことん堕ちる、という場所
という声が多かったです。
良い点
- とにかく日本人が多いので、安心して留学できる
- ホスピタリティ学部は本当に実践的で、海外インターンのチャンスも多い
- 留学生が多いので、英語環境にも慣れることができる
- 設備が他の大学と比べると良い
悪い点
- 日本人が多すぎて、英語を使わなくても生活できてしまう
- 中国人が多すぎて授業中などにも中国語で固まっていることがあって困る
- 入学基準が低いためか、目的意識もなく遊びまくっている志の低い学生もいる
- 思っていたより授業が簡単で、レベルが高いわけではない
- 陸の孤島と言われているだけあって、立地が悪い
まとめ
今回はテイラーズ大学が日本人に人気の理由を考察してみました。
テイラーズ大学は、日本人にとって「総合的にバランスが取れた選択肢」の大学と言えると思います。
- 知名度があり、世界ランクも高い
- 日本人が多いため留学の安心感がある
- 入学のハードルが低く、挑戦しやすい
- キャンパスが充実していて、学生生活を楽しめる
「マレーシア留学に興味はあるけど、どの大学にしよう?」と迷っているなら、テイラーズ大学は良い選択肢の一つだとは思います。
ただし、日本人が多い環境は嫌だ!といった人は他の大学を検討してみたほうが無難なのかもしれません。どちらにしろ、自分のやりたい学問と大学のカリキュラムがマッチしているかどうかを一番に見るようにしましょう。