マレーシア留学をする人はほとんどが日本→クアラルンプール国際空港という流れでの入国になると思います。
ただ、情報を調べてもよくやり方が分からなかったり不安だったりする人も多いと思います。そこで本記事では、どのように入国審査をして学生ビザを取得するのかについて解説していきます。
といいつつ、記憶を頼りに書いているので信憑性は保証しかねます。一応自己責任で読んでください…
私はエージェントを使ってやってもらった所も一部ありますが、覚えている限りで説明します。エージェントを使わなくても自力でできるくらい簡単ですが、個人的には不安がある場合はエージェントを利用しても良いと思います。
「学生ビザの更新」についてはこちらの記事をご覧ください。
学生ビザ取得までの全体の流れ
まず、学生ビザ取得のための全体像を簡単に説明します。
まず、前提として発行には大体2~3ヵ月かかります。実際はもっと遅れることもあるあるなので、最初の「希望の大学に大学に出願する」というステップは入学したい月の4ヵ月前を目安に行うと良いでしょう。
例えば、私は7月12日に入学(オリエンテーション開始)でしたが、高校を卒業してすぐの3月上旬(高校の卒業証明書などを手に入れた日)に出願してちょうどいいくらいのペースでした。
大まかにこのような流れになります。
- 大学から合格通知をもらう
- オンラインからビザを申請する
- ビザのステータスが70%になったらいざマレーシアに入国!
- 大学などで健康診断に行く
- 1ヵ月くらい待つ
- 学生ビザが発行される
以下、詳しく解説していきます。
~入国まで
まず最初に、留学したい大学を受験して合格証(Offer Letter)をもらいます。マレーシアの大学は基本的にどこもポータルサイト上からオンラインで簡単に出願できます。基本的にどこの大学でも以下の書類を提出します。
- 高校の卒業証明書(日本語、英語版共に必要)
- 高校の成績証明書(日本語、英語版共に必要)
- 英語力の証明資格(IELTSなど)
私の場合は1ヵ月ほどでモナッシュ大学から通知が来ました。ノッティンガム大学とかは1週間以内に合格がもらえた記憶があります。
合格証をもらったら、EMGSというマレーシアの教育機関のサイトから諸々の情報を入れていきます。
サイトにアクセスし、右上のRegister(アカウントがある場合はLog In)というボタンを押して、氏名や生年月日などの各種情報を入力していきます。詳細は書きませんが、サイトの指示に従っていくだけなので問題ないかと思います。
サイトに記載されている必要なものをよく読み、しっかりと準備しておきましょう。証明写真なども厳しいルールがありますし、パスポートの有効期限がギリギリだとビザが下りなかったりします。
大事なのでもう一度言います。ここのステップが一番難しくて、ここで不手際があると申請がやり直しになって入学時期が遅れるとかいう恐ろしい事態になる(実際に見たこともある)ので、サイトの注意事項はよく読みましょう。
サイトからでもよいのですが、EMGSのアプリもある(アプリストアで検索すれば出てきます)ので、ここでスマホにインストールしておきましょう。
情報入力が完了すると、EMGSのアプリやサイトのほうで申請ステータスが表示されます。
こちらが70%になるまでじっくり待ちましょう。書類に不備がある場合などは色が黄色になったりしますので、毎日確認しておくのが良いでしょう。人によってかかる時間はだいぶ異なるようです。
そして、ここの進行ステータスが70%になるとSEV(シングルエントリービザ)の申請が可能になます。
これはマレーシアに入国するために必要となります。その後、こちらのサイトからApplyをクリックしましょう。eVISAという、オンライン上で申し込みができるビザが発行されます。
ここまでくれば入国の準備はOKです。紛らわしいですが、この段階ではまだ学生ビザは発行されておらず、仮入国が許可された、くらいの状態です。学生ビザ自体は入国してから正式に発行されます。
あとは、MySejahteraとかいうマレーシア政府公式のアプリをダウンロードしろとか何とかの指示があるので、それにそって進めていきましょう(今はコロナ流行ってないからいらないのかも?)。
また、マレーシア入国3日前からMDACの登録が必要なので忘れないようにしてください。こちらは最近できた入国手続きの申請フォームのことです。
入国~大学到着まで
飛行機に無事に乗れたら、マレーシアに到着です。私は旅行の際、不注意で半年で2回も飛行機を逃しているので、良い子のみんなはそうならないように気を付けましょう☆(アホすぎ)。
2023年7月に渡航した際は、コロナワクチンの摂取の有無に関係なく入国することができました。現在もワクチン接種の有無は問われないはずです。
印刷して持っておくと良いものはこちら。
- パスポートのコピー(一応)
- eVISAの書類
- SEVの書類
- 大学の合格通知
これらは入国審査の際に必要になりますが、スーツケースが手元に戻ってくるのは入国審査の後になるので、必ず手荷物で持ち込みましょう。
まあ合格通知とかはいらんと思うんですが、何があるのか分からないのがマレーシア。念のためにビザ関係のものは全部印刷してコピーを持っていきましょう。
ちなみに、私はおっちょこちょいをして日本の空港でビザ関係の書類をなくしました(やっぱりアホ)。CAさんが見つけて持ってきてくれたので良かったですが、そうじゃなかったら今頃どうなっていたことやら…
持ち物については参考までに👇
大体の人はLCCなどの格安航空を使うと思うので、ターミナル2から入国することになると思います(どちらからでも手順は変わりません)。
Baggage Claim(荷物回収)的なことが書かれている方に向かうと、入国ゲートがあります。日本からの観光客が多いのか、日本語でも看板が書かれているので迷わないと思います。
ここで大事なポイントがあります。学生ビザの申請にはSTUDNT(NEW)と書かれたゲートに行って特別な入国スタンプをもらう必要があるので気を付けましょう。
追記:クアラルンプール国際空港の出国ゲートを見ると、ときどきゲート番号が変わっていたりします。もしかすると👆の写真とはゲート番号が異なるかもしれませんが、とりあえずSTUDENTと書かれているところに行けばOKです。
これもクソ大事なのでもう一回言います。STUDENTと書かれている学生ビザ用のゲートに行ってください。
これマジで間違える人多いんですが、普通の観光客と同じゲートから入ると学生ビザ申請ができなくなります(退学にはなりませんが)。
ゲートを間違えた経験のある人から聞いた情報によると、到着後に大学の国際課にパスポート提出する際、大学のスタッフにお願いして「ウチの学生が間違えて普通のゲート通ってしまいました」という紙を移民局に提出してもらえば何とかなる(?)らしいです。
でも、人によってはもう一度マレーシアを出て再入国する必要とかがあるとかないとかで、少なくともメッチャ面倒なことになりますので、気を付けるに越したことはないですね。
空港の係の人は基本的に私たちのことを観光客だと思っているので、親切心で「ゲートはこっちだよ~」とか余計な一言を言われると思いますが、断固たる意志を持って学生用ゲートに行ってください。普通のゲートとか自動化ゲートを通っちゃダメです。ここで学生ビザ用のスタンプをもらってください。
入国審査のそれが終わったら、自分のスーツケースを受け取って学校なり寮なりに向かうことになります。
初入国の場合は、大体のケースで大学の送迎サービスが付いてくると思います。WhatsAppなんかで連絡を取るように指示があると思うので、うまいこと合流して家まで行きましょう。
入国後の学生ビザ取得の流れ
後日学校から呼び出しがあり、健康診断に行くことになります。どの大学でも留学生は必須で、渡航後7日以内に健康診断を受ける必要があります。
血液検査や視力検査、尿検査などを一通りやります。場所などについては大学から指示があるので大丈夫です。
自分だけで行くこともあれば、大学でまとめて団体で行くこともあると思います。団体で行った場合は友達作りのチャンスなので、どんどん仲間に話しかけていきましょう。
混んでいなければ30分くらいで終わりますし、混んでいたら4時間とかかかることもあります。
追記:人によってはこの「EMGS Hub」というアプリ👇を病院でダウンロードしろと言われるそうです。私はダウンロードしていない気がします(?)が、気になるようでしたらWi-Fi下でダウンロードしておいたほうが良いかもしれません。
健康診断の結果の紙みたいなものをもらえるので、そちらを大学の国際課(International Office)にでも出してください。集団で健康診断に行った場合は病院側がまとめて提出してくれたりするのかも。
この時パスポートを回収されます。1ヵ月くらい戻ってこないので、一応コピーを取って持ち運んでおくと安心です。あと当然、この間は海外旅行とかも行けません。
1ヵ月くらいすると学校から呼び出しがあり、パスポートが返却されます。
中を見てみると学生ビザが張り付けられています。これで正式に学生ビザの取得が完了です。やったね!
ちなみに、後日iKadというクレジットカードサイズの身分証をもらえます。マレーシアの中では、iKadを持ち歩いていればこちらがパスポートの代わりになるので便利です。
終わりに
簡易的ではありますが、マレーシアの学生ビザ取得の方法について書いてみました。
パスポートが戻ってきた後は、銀行口座の開設と学生向けTouch ‘n Goの申請を行うことをおすすめします。やり方は以下の記事で解説しています。
学生ビザの更新についてはこちらを参照してください。
とはいえ、2023年の7月に入国した時の記憶を頼りに書いているので、もしかしたら制度などで変わっているところがあるかもしれません。👇の方のブログなんかだと割と新しめの情報が読めると思いますので、必要に応じて参照されるのがよいと思います。