マレーシアは、東南アジアに位置する多文化国家で、近年、留学生に注目されている留学先です。
なぜマレーシアが選ばれるのか?その理由は、英語が広く使われていること、物価が比較的安いこと、そして多様な文化を体験できることにあります。クアラルンプールの近代的な都市から、ペナンの歴史的な街並み、ボルネオ島の豊かな自然まで、さまざまな魅力が詰まっています。
私自身、マレーシアで留学生活を送る中で、多民族が共存する環境や美味しいローカルフード、フレンドリーな現地の人々に魅了されてきました。この記事では、マレーシアの基本情報から生活のリアルまで、現役留学生の視点で詳しく紹介します!
マレーシアの基本情報
国の位置と地理的特徴
マレーシアは、東南アジアに位置し、マレー半島とボルネオ島から成る国です。タイとシンガポールに隣接し、南シナ海を挟んでインドネシアやフィリピンと近接。
国土の約60%が熱帯雨林に覆われ、キナバル山やタマン・ネガラ国立公園などの自然が豊富です。
一方で、クアラルンプールのような近代都市も発展しています。 マレーシアは、シンガポールやタイ、インドネシアとも近く、数時間のフライトで他のアジア諸国に簡単に行ける便利な立地にあり、アジアのハブとも呼ばれています。

大学の休みに東南アジアの国に格安で旅行できちゃうのが嬉しい!
日本からは成田空港や羽田空港から7時間程度の直行便のフライトでクアラルンプール国際空港まで移動することができます。格安航空(CLLなど)を利用すると片道3~4万円程度になります。ANAやJALを利用すると値段が高くなります。
主要都市
- クアラルンプール
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マレーシアの首都です。有名なペトロナスツインタワーや多くのショッピングモールがあります。国内外から多くの観光客やビジネス関係者が訪れる都市です。
- イポー
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マレーシアの第三の都市とも呼ばれており、美食の街としてもやし料理が有名です。クアラルンプールから電車やバスで2-3時間ほどで行くことができます。ペラ州の州都で、美しい洞窟寺院や豊かな自然が特徴です。。
あわせて読みたい美食と歴史の街「イポー」。クアラルンプールからの行き方や日帰りモデルコースを紹介【マレーシア観光】 大学の休みにクアラルンプールからイポーと呼ばれるマレーシアの観光地に日帰りで出かけてきました。マレーシアの第三の都市とも言われており、美食の街としても有名な… - マラッカ
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マラッカ州の州都で、マレーシアの西海岸に位置する歴史的な都市です。ユネスコ世界文化遺産にも登録されており、ポルトガル、オランダ、イギリスなどの植民地時代の影響が今も残っています。
美しい街並みや建物、博物館、寺院、要塞跡などが訪れる人々を魅了し、歴史的な雰囲気を感じることができます。
- ペナン
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クアラルンプールよりもマレーシア北部にある島です。 ジョージタウン(George Town)と呼ばれるスコ世界文化遺産にも登録されている都市があり、 歴史的な建物や美しいストリートアートで知られています。
一方、ビーチリゾート地としても 有名で、美しい海岸線やリゾート施設があります。
- ジョホールバル
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ジョホール州の州都で、シンガポールに近い位置にあります。商業や観光が盛んで、ショッピングやエンターテイメント施設も充実しています。
気候と服装
マレーシアは熱帯雨林気候で、年間を通して温暖(25~35℃)で湿気が多いです。昼間は30度前後の暑さですが、スコールと呼ばれる豪雨が急に降ることがあり、傘が欠かせません。
服装は、基本的に半袖やサンダルで問題ありませんが、ムスリムの国なので長ズボンやスニーカーを履く人も多いです。


言語と人種
マレーシアは多民族国家としても有名で、7割がマレー系、2割が中華系、残りがインド系などの人々で構成されています。
公用語はマレー語ですが、英語も準公用語として広く使われています。中華系コミュニティでは広東語やマンダリン、インド系ではタミル語も用いられます。 なお、レストランやタクシーでは英語で問題なくコミュニケーション可能です。
留学生としては、中国やインドネシアなどのアジア圏からの留学生が非常に多いです。体感で言うと、日本人も次点くらいで多い印象です。


宗教
マレー系の人々はイスラム教を信仰しており、中華系の人々は仏教やキリスト教を信仰しています。このような多宗教・多文化の共存は、マレーシアならではの特色です。
国教はイスラム教とされているため、モスクの礼拝時間やラマダン(断食月)が日常生活に影響します。また、豚肉やアルコールも一部のスーパーでは売られていなかったり、高価だったりします。ただし、非イスラム教徒もラマダン中の屋台(バザール)で食事を楽しむなど、宗教間の調和が見られます。
留学生として注意すべきは、モスク訪問時の服装(長袖・長ズボン)や公共の場での過度な露出を控えること。現地の習慣を尊重することで、トラブルを避けられます。


物価と生活費
通貨と物価の実態
マレーシアの通貨はリンギット(RM)です。2025年4月時点の為替レートは約1MYR=32円(変動あり)。
- 紙幣:1RM、5RM、10RM、20RM、50RM、100RMの6種類。
- 硬貨:単位はセント(100セント = 1RM)で、5¢、10¢、20¢、50¢の4種類。
マレーシアの物価は日本や欧米に比べ低めで、特に食費や交通費が安いのが特徴です。学費も、欧米の大学の半額以下で同等の学位を取得可能です。
とはいえ、特に最近はマレーシアの物価上昇と円安によって、思っているほど安くはなくなってきているのが実態です。






ただし、家賃、公共交通機関、屋台のご飯に関しては明らかに日本よりも安いです。家賃は5万円以下、首都圏から郊外まで電車で100円、ローカルの屋台なら500円以下で満腹になれます。


生活費の目安
生活費の目安としては、(生活スタイルによりますが)一か月5~10万円ほどを見込んでおくと良いでしょう。
- 家賃:3万円〜5万円程度で、ジムやプールがついたコンドミニアムに住むことができます。
- 食費:1ヶ月で2万円程度で、ローカルフードやお手軽なレストランを活用すれば、かなり安く済ませられます。
- 交通費:電車やバスが非常に安く、移動にかかる費用は100円程度です。
詳しい内訳は以下の記事を参考にしてみてください。





5万円以下でタワマンに住めちゃう。




マレーシアの交通手段
マレーシアには、電車からタクシーまで、便利な移動手段が揃っています。
- Grab:東南アジア版Uber。タクシーやバイクタクシーをアプリで呼べ、料金は5~20MYR(短距離)。留学生の必需品!
- バス:市内バスは1~3MYRと格安だが、時間帯によっては混雑。大都市間を結ぶ高速バスもある。
- 電車:クアラルンプールではLRTやMRTが発達。1乗車2~5MYRで快適。
- 長距離移動:エアアジアなどLCCを利用すれば、ペナンやコタキナバルへのフライトが5,000円程度。


路線図はこんな感じ。クアラルンプール周辺は電車で大体どこへも行けます。






マレーシアでの食文化
マレーシアの食文化は非常に多彩で、ローカルフードは日本人の口にも合いやすいと言われています。
特に、スパイシーな料理が特徴で、ナシ・レマ(ご飯にカリーや揚げ物をのせた料理)やサテー(焼き鳥)などが人気です。







油と砂糖がたくさん使われているので、カロリーは高そう…
また、フルーツも豊富で、マンゴーやドリアンなど南国らしい食材が手に入りやすいです。




マレーシアのおすすめご飯についてはこちら👇


治安と衛生インフラ
マレーシアは比較的治安が良い国ですが、スリやひったくりなどの軽犯罪は発生しています。また、運転が荒いことで知られており、特にバイクが速く走行するため、歩行者は注意が必要です。


しかし、全体的には温暖な人々が多く、生活しやすい環境です。特に、日本人の場合だと非常に良い印象を持たれることが多いので、生活において差別されることはないでしょう。


クアラルンプールなどはかなり発展してきていますが、衛生面だけ見ると日本よりも劣ります。
特に、トイレや下水道などの水回りがちょっと汚いので、その辺りを気にする人は注意が必要です。また、街中では野犬も見かけますので、渡航前は狂犬病のワクチンを打っておくとよいでしょう。




まとめ
マレーシアでは、低コストで高品質な留学生活を送ることができます。多文化共存の社会、安価な生活費、美味しい食事、便利な交通手段など、留学先として非常に魅力的です。
もしあなたが東南アジアでの留学を考えているなら、マレーシアは素晴らしい選択肢になると思います。他にもマレーシア関連の記事をたくさん書いているので、詳しく知りたい方はぜひ見てみてください!

