物価が安く、英語で学べる環境が整っているため、近年人気が高まっているマレーシア留学。しかし、「マレーシア留学って実際どうなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
留学してみて私も実感していますが、実際の生活や大学の様子は、日本とはかなり違います。そこで今回は、現役マレーシア留学生が「必ず聞かれる質問」を15個厳選し、リアルな体験をもとにお答えします!

お金・生活費について
1. マレーシアの生活費は?アルバイトはできる?
マレーシアの生活費は日本よりかなり安く、場所にもよりますが学生の平均的な月の出費は約5万〜10万円ほど(家賃・食費込み)。特に外食が安いため、自炊をしなくても生活できます。
私が毎月の生活費については全て公開しているので、リアルな額を知りたい方は要チェックですよ~👇
アルバイトについては、留学生の就労は基本的に禁止されています。長期休みに申請を出せば週20時間まで一部のアルバイトはできますが、基本的に時給300円とかになるのでやらない人が多いです。
オンラインで日本円を稼ぐ仕事(例:家庭教師など)をしている人は見かけます。
2. 日本からの送金方法や現地での資金管理のコツは?
日本からの送金方法としては「Wise(旧TransferWise)」や「国際銀行送金」が一般的。特にWiseは手数料が安く、手続きも簡単なのでおすすめです。

現地では「Maybank」や「CIMB Bank」といったマレーシアの銀行口座を開設し、デビットカードを活用すると便利です。キャッシュレス決済も普及しており、「GrabPay」や「Touch ‘n Go eWallet」などの電子決済がよく使われています。

住まい・生活環境について
3. 寮とアパート、どっちがいい?選び方のポイントは?
大学の寮は学生が多く、学校に近いのがメリット。ただし、ルールが厳しかったり、コスパが悪いことも。
一方、コンドミニアム(いわゆるタワマン)は自由度が高く、施設が充実していることが多いです。家賃は月3万〜6万円程度が相場です。
私としては、最初に安心感のある学生寮に住んで友達を作り、慣れてきたらすぐに自分で引っ越しをすることをおすすめしています。

ちなみに、マレーシアではシェアハウスが一般的です。




4. 食事はおいしい?おすすめのローカルフードは?
マレーシアは多民族国家なので、マレー料理、中華料理、インド料理など多彩な食文化があります。安くておいしいものが多く、特におすすめなのは以下の3つ!
- ナシレマ(Nasi Lemak):ココナッツミルクで炊いたご飯に、ピリ辛ソース(サンバル)をかけたマレーシアの国民食。
- チキンライス(Chicken Rice):鶏肉とライスのシンプルな中華系の料理。
- ロティ・チャナイ(Roti Canai):カレーと一緒に食べるサクサクのパン。









日本食屋さんもたくさんあります!最近はスシローがKLCCに進出してきたみたい。
5. 日本から持って行くべきもの・不要なものは?
持って行くべきもの
特にありません。
ユニクロやドンキ、紀伊国屋書店やファミマなど、日本のお店があるので大体の日本製品は手に入ります。ただ、若干値段が高いので、洋服とか本は買ってこられるなら日本で買った方がよき。
というか、そもそも現地の人が不自由なく生活できているわけなので、必要なものを現地で買うのも留学の醍醐味だと思います!
不要なもの
- お土産:先述のように大体の日本のものは売っているのでレア感がない。強いて言えば、日本限定の味のキットカットとか?
- 厚手の服:南国なので当然いらない。かさばるし。
- テニスラケット:バドミントンが主流でテニスができる友達がいたことがない😂
- 電子辞書:スマホの辞書で十分。使ったことない




6. マレーシアの生活で大変なこと&良かったことは?



たくさん書くと大変なので抜粋…
大変なこと
- 交通渋滞がひどいことがある(特にKL市内)
- サービスの対応が遅い&雑(銀行手続きや役所関係)
- 虫が多い(特にゴキブリ)
- 水回りが汚い(特にトイレ)
良かったこと
- 物価が安く、生活費が抑えられる
- ご飯が美味しい
- みんな南国気質なので、精神的に気楽に生きられる
- 多民族文化で異文化交流ができる
- 特に日本人に対してフレンドリーな人が多い
健康・安全面について
7. 海外保険は必要?おすすめのプランと注意点は?
ケガをするような国でもないし、留学生は基本的に大学の保険に強制加入するので、あまりいらない(と個人的には思う)。
年間数十万円飛んでいくので、マレーシア留学のうまみ(費用の安さ)が消えてしまうためか、周りを見てもノー保険の人が多いです。ただ、慣れない1年目とかは入っておくと安心だと思います。
どうしても入りたいならたびほというジェイアイの保険がコスパが良くておすすめです。
8. 治安や衛生面は大丈夫?気をつけるべきことは?
マレーシアの治安は、東南アジア地域の中では比較的良好とされています。女性でも夜中に一人でほっつき歩いている友達もいるくらいです。
ただし、国際的な治安ランキングでは、日本と比べると低い位置にあります。特にスリや置き引きが多いため注意が必要です。
衛生面については、水回りの綺麗さは明確に日本より劣ると思います。水道水も直接は飲めないので、フィルターを介する必要があります。
また、虫も多かったりニオイがキツイ場所があったりもします。
9. 人種差別はある?現地で友達はできる?
基本的にフレンドリーな国なので、少なくとも日本人については人種差別はあまり感じません。それどころか、アニメ好きな人も多いので、日本人だと得をすることが多いです。
英語が話せれば、外国人留学生同士のコミュニティに入るのは比較的簡単ですが、ローカルのグループに完全に馴染むのは少し大変なことも(中華系マレーシア人だったら中国語で話す人が多いので)。


文化・言語について
10. カルチャーショックはあった?特に驚いたことは?
同じアジア圏ということもあってか、そこまで感じたことはありません。強いて言えばこんな感じ。
- 時間にルーズな人が多い(マレーシア・タイム)
- 屋内が寒すぎる(冷房が強すぎる)
- 宗教の影響でお店の営業スタイルが異なる(ハラル対応など)
11. マレーシア英語の訛りは聞き取れる?英語は上達する?
マレーシア英語は独特のアクセントがあり、慣れるまで時間がかかることも。とはいえ、マレーシア英語が難しいという人もいれば簡単という人も半々くらいでいるので、実はリスニングの難易度は人によります(私からしたらアメリカ英語より聞き取りやすい)。
英語力に関しても、確かに雑な英語が使われていたりもするのですが、毎日誰かと英語でつるんでいたりすれば伸びるとは思います(特にスピーキング)。IELTS7.0~7.5くらいのレベルまでは到達できると思います。
12. ホームシックになる?乗り越える方法は?
日本食のお店もたくさんあったりする上に、みんな優しいので特にホームシックになったことはありません。
時々神経質すぎる人だったりするとホームシックになるケースを見かけますが、割合としてはホームシックにならない人のほうが多いです。


大学・進路について
13. マレーシアの大学に必要な語学力やスコアの目安は?
一般的な大学のラインで言えば、IELTS 4.5〜6.0、TOEFL 60~80が目安。高校の成績で言えば、5段階評価で3以上を要求されるところが多いです。
ただし、大学によってはプレコース(語学準備コース)もあったりするので、英検二級ないくらいの英語力や成績が足りない人でも留学を諦める必要はありません!
14. 大学の授業は大変?授業についていくコツは?
私としてはあまり大変ではないと思います。毎日朝の8時から午後4時とかまで授業を受けて、部活に出席している高校生のほうがよっぽど大変。
とはいえ、マレーシアの大学は入試があってないようなものなので、同じ大学でも能力の個人差が激しいです。授業が大変かどうかは、本当にその人のキャパによります。
もしかすると英語での授業に最初は苦労するかもしれませんが、講義を録音して復習する、積極的に質問するなどをしていればいずれついていけるようになると思います。
15. 卒業後の進路は?みんな何をしている?
正確な比率は分かりませんが、とにかく日本に帰って就職する人が圧倒的に多いです。マレーシアは特殊な職種を除いて基本的に新卒に就労ビザは出ない、というのが大きな理由だと思います。
- 日本に帰国して就職:8割以上
- マレーシアや他国で就職:1割とか?
- 大学院に進学:1割とか?


終わりに
マレーシア留学は、学費や生活費を抑えつつ、英語環境で学べる魅力的な選択肢です。多民族国家ならではの文化交流や、新しい価値観に触れる機会も多く、視野が広がる貴重な経験になるでしょう。
もちろん、日本との違いに戸惑うこともありますが、それも含めて成長のチャンス。英語力を伸ばしながら、世界中の友人と出会える環境は、将来のキャリアにも大きなプラスになります。
これからマレーシア留学を考えている方にとって、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。新しい挑戦を楽しんでください!